不思議空間
いまここカフェに来てくださった町外のお客様から、
この場所 いいですね・・・
と、ガラス戸越しに景色を見ながら言っていただくことがよくあります。
いまここカフェから見えるのは、只見川の川岸に生える木々と、その対岸。長く住んでいる者にとっては、もっときれいな景色は別のところにあるのに・・・と思わないでもないのですが、深い緑の木々に囲まれた山あいの町のなんていうことのない風景にも、訪れた方にとっては癒されるようです。
いまここカフェの自慢は、豊かな自然に囲まれた景色のほかにも、
無線LANでインターネットに接続できる。
地上デジタル放送がスクリーンで見られる。
A1対応のプリンターがある。
という、現代のニーズに対応したものもあったりします。
特に、A1対応のプリンターは意外と実用性が高く、町の方からポスターの印刷を頼まれたりして、地道に稼いでくれていたりします。
そのほかにも、ビリヤード台があったり、水出しコーヒー器具があったり、近々ある方から置き場所の提供を打診されている反射望遠鏡も置かれるようになるかもしれません。
それでいて、夏の間使っていた扇風機は、やはり町の施設で眠っていたものを借りてきた、30年位前のものなのでは?という古いもの。
8月に旅の途中に立ち寄っていただいたお客様から、
あの扇風機、祖母の家にあったものと同じです。懐かしい・・・
と言われたこともありました。
こうしてみると、いまここカフェは、懐かしさと今が混在する不思議な空間になっているかもしれませんね。